なぜ葬儀と遺産問題は同時にやってくるのか

お葬式を出すという話になると同時に遺産相続の問題が噴出する家庭は意外と多いものです。場合によっては親族が集まって葬儀の打ち合わせをするはずが、いつの間にか遺産問題が話し合いの主題になっていることもあると言われるほどです。なぜ、このふたつの事態が同時にやってくるのかといえば、やはりそれは人の死が影響する物事だからです。葬儀は当然、人が亡くなったからこそおこなうものですが、それは遺産問題も同様です。生前贈与をしていない限り、人が亡くなったと同時に遺産相続となりますので、お子さんなどの間で遺産問題が出てくることとなるのです。

つまり、このふたつの物事が同時に話題として出てくるのは当然のことですが、これから葬儀をしようという段階で家族で揉めてしまうことだけは避けたいものです。そのため、可能ならば事前に話し合っておきたいテーマでもあります。最も良い方法は故人が亡くなる前の段階で、きちんと家族みんなで話し合っておくことです。親の死を前提にした話し合いとなりますので、話しにくいのはわかりますが、永遠の命を持つ人などこの世の中には存在しておらず、自らの親であってもいつかやがては亡くなってしまうものです。

だからこそ、そのときに備えて話しておきましょう。親が亡くなったあとに遺産問題で兄弟がもめてしまうよりも、よほど健全な行為と言えます。また、話し合って双方納得することも大切ですが、可能ならば遺言など目に見える形で残してもらうことも考えておきましょう。特に些細な遺産であれば問題ありませんが、大きな遺産がある場合などにはこうした書類が残っていることも大切です。

故人が亡くなったあとは、故人の死を悼み、尚且つ葬儀の準備のみに集中しておこなえることが何よりも大切ですから、こうした心構えを持っておきましょう。また、葬儀の場に遺産相続の権利を持つ人物が突然現れるなどという話がドラマや映画で見受けられますが、こうしたケースが意外と実際の世の中でもまれにありますので、そのような事実が世の中にあるということも覚えておきたいものです。